こんにちは。
カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。
今回は、皆さん結構疑問に思われるのではないかと思いますが、
「カセットテープは一体どの程度持つのか?」
という疑問に答えてみたいと思います。
押入に大切にしまってあった、大事なカセットテープをCDにダビングしたいという気持ちはあるのだが、なかなかその機会がないなぁと思っているうちに、カセットはだんだん劣化していきます。
形ある物は必ず壊れる。エントロピーの法則ではないですが、形ある物は必ず、秩序が壊れる方向に進みます(厳密にはエントロピーの法則はその意味で使うのは正確でないようですが)。
もちろんカセットテープもその原則に漏れることはありません。
しかし、目安としてどれくらい持つのか?を知っておくのもいいのではないでしょうか?
カセットテープが持つということを、もう少し詳しく解説しますと、
・カセットテープのカセットの部分、つまりテープをくるんでいるケースがどれだけ持つか?
・カセットテープのテープの部分、つまりテープそのものがどれだけ持つか?
の2つに分けて考えた方がすっきりします。
まず、最初のカセットの部分ですが、これはプラスティックでできている物が殆どですので(TDKのアルミダイキャストや、ソニーのセラミックなども例外的にありましたが)、この部分は比較的、温度・湿度・変形に強くできています。思い切り踏んづけたりしない限り、数十年は楽に持つと思われます。
しかし、問題なのは、テープの部分です。これはポリエステルが主の非常に薄いテープになっています。特に120分以上のテープは、単純に60分テープの半分の薄さですので、特に機械的な引っ張りに弱く、年月が経ったテープは簡単に途中で切れることもあります。
テープの部分は、ケースと違い特に温度・湿度に弱く、夏の車のダッシュボードなどに置いておくと、数時間でケースは大丈夫でも(アクシアなどから耐温性のカセットが出てました)テープが伸びたりしますので注意が必要です。
また、湿度は特に注意が必要で、1シーズン梅雨を越すと「カビ」が生えてしまったりします。ですから、押入にしまっておくのは、かなり危険です。
つまり、テープの部分は、高音多湿な環境などの保存状態が悪いところでは早ければ数年でダメになる可能性があるということです。
まとめますと、ケースは比較的永く保つが、テープは条件が悪ければ数年でダメになると思った方がいいということです。
どちらにしろ、できるだけ早くCD等にダビングした方が無難ですね。
カセットテープのダビング、CD-R化はメモリーアルバムまでどうぞ!
どうしても押入れに入れないと行けない方はこちらなどどうでしょうか?
繰り返し使えて経済的ですね。