こんにちは。
カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。
先日実家の父のところに、一本の電話がありました。
「公民館で使っているカセットデッキが壊れたので直したい」
との電話でした。
公民館はいろんなサークル活動の場として、地域ではとても大事な施設になっているんですね。
そのサークル活動の一つにカラオケサークルがあります。
亡き母もよく行っていました(^^)
カラオケでは当然カラオケを流すのですが、歌っている方の声をカセットに録音して練習するんですね。
その録音するカセットデッキが、どうも動かなくなったようなんです。
父から一緒に行って見てくれと頼まれ、行って見てみました。
すると、ダブルデッキの片方の巻き戻しや早送りボタンが上手く動きません。
録音できるデッキの方が上手く動かないようで、これでは録音はできても、テープの巻き戻し等ができずとても不便です。
症状を係りの方に伝えて、メーカー修理するかどうか今返事待ちになっています。
この事で改めて感じたのが、機械が苦手な方や、自分のように昔からカセットに慣れしたんだ方には、カセットが最も簡単でわかりやすい録音機と言う事でした(^_^;)
今は、スマホやICレコーダ−などのデジタル録音機がたくさん出まわってます。
しかもスマホやICレコーダーは何百時間録れるなど、とても高機能です。
しかし、高機能になればなるほど、逆に操作が難しくなるんですね。
あのマニュアル本の厚いことといったら、私でも読むのが面倒になってしまいます。
高機能なゆえ機械が苦手な方にとっては、
・録音したデータを探すのが大変
・操作ミスでデータをすべて消してしまうことがある
・ボタンが小さく操作しにくい
などいろいろ不便なところもあるんですね。
特にデータを探すのが大変のようです。
実際、実家のお客さまでも、ICレコーダー買ったんだけど録音したデータが見つけられないので、別にカセットを買いたいと言う方が何件かありました。
「なるほど。何百件と録音できるのはいいけど、探すのが大変なんだ。確かにそうだよね」
と思ってしまいました(^_^;)
その点カセットなら、
- 録音ボタンを押すだけのシンプルさ
- カラオケだと10分テープなどに録音すれば、どのテープにどの曲が入っているか簡単にわかる
- 誤って録音したものを消す心配が少ない(ICレコーダーなどは一瞬ですべてのデータが消える可能性あり)
- 実際にテープが回るので、録音・再生していることが直感でわかる
などのメリットがあるんですね。
特に最後の直感でわかるというのは、機械が苦手な方にとってはとても大事だと思います。
カセットが回っていると、「あー、ちゃんと録音されているんだー」と安心します。
また、カセットはかさばるというご意見もあるかと思います。
しかし、10分カセット1本にA面、B面1曲づつ録音すれば、すぐに探すことができて返って使い勝手がいい事もあるんですね。
もはやカセットもカセットデッキも消え去る運命にはあります。
しかし、今度のように現場で利用されている方に接すると、こんなメリットがあるんだと思い、カセットの良さを改めて感じる今日このごろでした(^^)
カセットテープのダビングはメモリーアルバムまでどうぞ!