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カセットの基礎知識講座 その5です

こんにちは。

カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。

 

前回はカセットテープは一体何回録再できるのか?ということをお話しました。

今回は、カセットテープの録音時間について解説していきたいと思います。

 

生まれたときから、ダウンロードして1台のスマホに何百時間も曲を貯めて聴いている若い世代の方には、なかなかイメージできないかもしれませんが、1本のカセットテープには録音できる時間が限られています。

 

まぁ、スマホで言うと、内部ストレージの容量(32Gとか128Gとかいうのです)でダウンロードできる曲数が決まってしまうのと同じと思っていただいていいでしょう。

 

ただ、カセットテープの場合、録音できる時間がスマホなどに比べると極端に短くなります。

カセットテープ1本に録音できる時間は、カセットにどれだけテープが巻かれてあるかによって変わってきます。

当然、短く巻かれてあるものより、長く巻かれてあるものの方が、録音できる時間は長くなります。

 

 

録音時間の種類は?

今販売されているカセットテープでは、最も短いので10分、長いので120分のようですね。

 

ただ、120分はあまり聞かないメーカー品のようです。

 

 

 

録音時間の種類ですが、一般的なものを挙げますと、

 

  • 10分
  • 30分
  • 46分
  • 60分
  • 90分
  • 120分

 

になるかと思います。

ただ、これは一般的なもので、今までには、

 

  • 16分
  • 40分
  • 42分
  • 50分
  • 54分
  • 74分
  • 80分
  • 92分
  • 100分
  • 150分

 

など、本当に多くの時間のカセットテープがあったんですね。

特徴的なものを挙げますと、

54分と74分は、SONYが音楽の種類によってカセットテープを変えるという発想で発売した、ロック専用、クラシック専用、ポピュラー専用のカセットテープの録音時間になります。

 

ロックは54分(当時はロックの6×9をかけて54分とよく噂されてました)、クラシックは74分と曲の種類で変えていたんですね。

また、74分・80分はCDが販売されてからの時間ですね。

CDが販売された初期は、まだまだCD、CDプレーヤーともにとても高価でなかなか庶民には買えませんでした。

今では、プレーヤーでも1,000円ぐらいで買えますけどね^^;

 

そこで、貸しCD屋さんでCDをレンタルして、カセットテープにダビングするという方法がはやりました。

今までの時間の主流は60分、90分だったのですが、CDからカセットテープにダビングすると、60分では短く、90分では余ってしまいます。

そこで、CDの記録時間に丁度合う時間ということで、74分、80分という時間のカセットテープが出てきたんですね。

 

録音時間はどこでわかる?

次に、カセットテープの録音時間をどこで見分けるか?ですが、これはとても簡単です。

新品のカセットテープなら、パッケージの表に、カセットテープ本体なら、シェル(本体)に殆どの場合書かれてあります。

 

こんな感じですね。

あと、注意しないといけないのは、このカセットテープの時間は、A面、B面合わせた両面での時間と言うことです。

60分テープと書かれてあるカセットテープには、A面30分、B面30分の合計60分ということですね。

片面で60分ではありませんので、注意してくださいね。

 

今回はカセットテープの録音できる時間についてでした。

次回は、録音時間とカセットテープの厚さについての予定です(^^)

 

カセットテープのダビング、CD-R化はメモリーアルバムまでどうぞ!